ボリュームポットの抵抗値を高くすると高域がキツくなる理由は、ポットがコイル的に働いているからだと思うんだが誰か知らないか。誰も語らないから俺が考察してみる。

2020年12月13日日曜日

t f B! P L

ギタリストはボリュームポットにも拘ることが多い。

奴らは音の変化に過敏な種族だ。

いや鈍感じゃ務まらんとも思うけども。

弦とか毎日張り替えてるじゃんあいつら。


俺何年か前のワンマン前のライブで張り替えてから一回も変えてないよ。

というか弦交換ペースが5年に一回くらいだよ。大体2回水没したら変えようかなーって思うくらい。

濡れると流石に錆びてくるし。


さて本題だ。


ボリュームポットの抵抗値が高いとハイがキツくなり、ジャキジャキしたり出音のコントロールがシビアになる

うむ。

たしかになる。(ただし、これは経験則だ。)


俺DIY派のバンドマンだから、ジャンク楽器買って治して使うとか大好きなんだけど、木部しか生き残ってない楽器とか買うから、電装系全入れ替えなんだ。

これとかまさに木部だけ買って、ジャンクパーツを寄せ集めて作ったやつだな。
弦の巻き方間違ってて「弦が巻けないのででジャンクです」って書いてあった。
ジャンクなのは完全に電装系だったよ。

抵抗値なんて最初は知らないから、とりあえず大は小を兼ねると思って500kオームの抵抗買ってきて使ったりしてたんだけど、これストラトとかでやるとなかなかの暴れっぷりになる。


ジャキジャキ好きなギタリストも多いから、敢えて抵抗値の高いポットに変えてもらう人とかもいるわけだが、それくらい当たり前に「ポットの抵抗値が高いとジャキジャキする」って一般的な認識なんだ。


理由について、皆は何と言っているのか。

違うのはわかるけど、理由が欲しい。
複雑な回路じゃ無い。

ただの可変抵抗ひとつで音が変わるのだ。


■ポットを替えるとギターの音はどう変わるのか?


■ピックアップからギターポットを選ぶ!

うむ。
各記事、抵抗値を変えることで音質が変化することは明記している。

が、理由が書いていない。
途中からカーブの話になって、ボリュームポットを変えることで音が変わるという事実にしか言及していない。

本来は音質を変えるためのパーツではなく、出力を変えるだけで良かったはずなのだ。

どういう理由が考えられるか。


信号が増えるはずは無い。つまり、ボリュームポットを変えた後、何かが減っているはずなのだ。

250KΩと500KΩのボリュームポットを比較して高域または低域に変化がある場合、次のいずれかが起きていると仮定しよう。

「500KΩはジャキジャキ」という前提条件でだ。


  1. 抵抗値が低いと高域が減る
  2. 抵抗値が高いと低域が減る


このどちらかしか無いはずだ。

そして、それは何らかのパッシブな方法で、半導体を用いずに音域を変化させるものだ。


音域を弄る電気部品というと、「コンデンサ」と「コイル」がベターだと思う。

コンデンサは「高域ほど通りやすい」

コイルは「低域ほど通りやすい」

だ。

これは調べればいくらでも情報があるので勝手に調べて欲しい。

 

 こういうこと。

コンデンサは半導体なので、ボリュームポットはそのようには働かないはずだ。

つまり、ボリュームポットがコイルとして動いていると仮定しよう。


可変抵抗がコイルとして働くのか

コイルとして働くのか、というよりもボリュームポットの構造は「1番と3番の端子の間に巻かれたコイルの上を滑る2番端子」だ。

機械工学科出身なので青リンゴみたいな可変抵抗を見たことがあるのだが、あれだ。

これ。
詳細画像を見れば、どうなっているかわかると思う。

つまり、1番と3番端子は銅線がぐるぐる巻になったコイルとほぼ同じ構造だ。


可変抵抗がコイルとして働くと仮定したらどうなるか


では次に、通常のボリュームポットがコイルとして働くと仮定した場合、音域にどのような違いが起こることになるか考えてみる。


面倒くさいのでトーンポットはカットしよう。


  1. 1番端子はピックアップのホットにつなぐ
  2. 2番端子はジャックのホットにつなぐ
  3. 3番端子はアースにつなぐ

こういう状態。


これを、ピックアップとアースがコイルにつながっていると考える。

するとどうなるか。


  • 抵抗値が低い場合、コイルとして高域を止める能力が低いので、ピックアップから出た信号は、アースに流れやすい。
  • 抵抗値が高い場合、コイルとして高域を止める能力が高いので、ピックアップから出た信号は、アースに流れにくい。


こうなるはずだ。

この仮定が成り立つと考えた場合、次の2つの条件がクリアされている必要がある。

  1. ボリュームポットは抵抗値の違いにより、コイルの性質を左右する要素が変わっている。例えば巻数など。
  2. コイルとして作用し得ない方式のボリュームポットでは、抵抗値の高低によって高域の変化は無い。例えばカーポンフィルムテーパなど。

カーボンフィルムテーパーって言うらしいんだけど、呼び方色々あるっぽいしサイズ感も違うから。
音が良いかは知らんけど、構造的にコイル的に動かないと思う。
音響用じゃなければ安いと思う。


この2つが証明出来たら、今回の俺の仮説が正しいかもしれない。


まあやらんけど。

そういうのは誰かそういうのが好きな人がやってよ。って思うね。

楽器いじりは好きだけど、そういう実験を趣味でやるほどマニアックじゃないんだな。


まあ、以上です。

サウンドハウスが多分一番安いと思うのだけど、CTSに限らなければ他にもいろいろ選択肢あるから頑丈さとか軸の形状さえ満たしていればそれでいいと思う。

ただし、普通のポットはポットカバーにはんだ付けしづらい奴が多いから気を付けたほうが良い。
全く濡れないやつとか全然あるから。

強引にカバーでアース取る文化はマジョリティではないのだ。

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